帯帽ルール椅子取りゲーム
「百年!? お腹もすかないの?」綿帽子はたとえお腹が空かなくてもご飯は食べたいわと思いました。「いや、餓える」
「それって苦しすぎませんか」
「すぐ連れて来るから。ここおれの席」
というと白巻貝は帽子を取ってそこに置くとポンと消えました。
団子より女子(おなご)
「食べなくたって死なない!」と姉。「それはそうだけどさ。願い事…じゃないな、おもてなしがおいしい食べ比べだから、味にウルサ…味覚が鋭いのが役立つからさ、来てよ。連れて来るって言っちゃったし。可愛い女の子がいるから」と白巻貝。
見目形が釣り
「女の子か」と姉。女の人なので女の子が好きなのでした。「蕾の刺繍のワンピースを着ていたよ。マカロンがカラフルなのと生成り色のとで、大きいくるみボタンみたいでさ、その子が食べると似合うんだ」
たぶん、この感想をさっき言ったら喜んだのに。
唐突に繰り出される恥じらい
「いつも食べないとか言ってないでしょうね」「うーん、言った」
「恥ずかしいでしょ」
「恥ずかしいんだ」
痩せの大喰らいならたしかに豪胆な感じです。でも百年食べなくても、死なない餓えるだけなら、それもまた古強者ではないでしょうか。