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姉さまたちと水鏡

「マルチリンガルなら、異世界の人に会っても言葉が通じるから、話がうまく転がってくのね」とヴィブラートのかかった声でいいます。
「マルチリンガルって、どんな言葉でもわかるの。ボディランゲージで意志疎通はできてるじゃない」と手袋屋。
「呪いの指輪を捨てに行くとか、滅びつつある世界を救うとかのミッション発令は、ボディランゲージでは無理よ」
「そんな重大な案件を、異世界からふっと降りてきた個人に任せるものなのかな」

掌握不能範囲

「使命を帯びた状態で、異世界に手段を探しに行くのだったかもしれない。異世界から用もなく来た人の場合は、その世界では予言されている存在なの。ふいに来たんじゃなくて、世紀をまたいで鳴り物入りなのよ」
「インカとか」
「それに物語では、個人や、全ての個人をお互いが識別できる少人数のパーティに任せることはあっても、一つの邑(むら)とか、工場(こうば)に、世界を救わせることはないわ」
「万人単位の学校とか、コンツェルンにもね」

みんな命令と規則を守る

「教室単位なら、全ての個人名の把握ができる規模だから、使命を帯びることも」
「漂流したり」
「人種保存が使命かしら」
「国中を楽しませるためにクラスメイトで殺し合いをしたり」
「ローマ時代の奴隷剣闘士とライオンね」
「乱入や仲裁、弱い者加勢はご法度」

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