冷たいもの
たくさんのプチ薔薇たちはみんなくったり首を垂れて葉に半分埋もれています。「雨が降るまでお眠」と綿帽子は思いました。「雨は降らないよ、水を蒔くのは夕方」と杜若色(かきつばたいろ)は言います。
夏の終わりのちょうど良く穏やかな暑さの昼下がりです。「惜しんでもらえるように、快適を演出してるのね。アイスが食べたくて、動いても汗ばまない、愉快指数100」
夏休み工場
夏作りはきょうだい三人で初夏盛夏晩夏を担当していました。盛夏が一番エネルギーがいる上に嫌われるのです。押し付け合いではなくて、盛夏だけ三人とも入り、初夏と晩夏はひとりかふたりで作りました。今年はひとり体を壊して転地していたので、盛夏も一人でした。
「温暖化を急ぎ過ぎたな」
絵殿の園
「良くなるだろうね」「良くなってもらわないとな」
「氷河期の反対の熱帯期を作る頃合だもんね」
「そう、海を広げて、高くて天国に近いところ、今森になってるとこまで動物を押し上げる」
「どこでも熱帯楽園フルーツが実るね」
「新しい種類の動物も育つ」