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落下傘

落っこちて、カンガルーのポットに、入りました。
「こんなに鱗が詰まっていたら皮膚呼吸が難しい」そういうと、象嵌の六重塔のテントの中から顔を出しました。「夜は凍えるね。温かいお茶のうれしいこと」

オレンジ色って言ったらオレンジ色に見えているかどうか

「ものにするとかしないとか厭なのでブローチだけください」とそのお客がいいます。「年齢的につりあわなくておかしいし、そちらのパンプキンの髪の男の子と競うのはきっと骨でしょうから」
「あのヒヤシンス色の髪が、オレンジに見えるの?」
「はい。濃いオレンジ色です」
「水色と紫色の中間の色よ。いつだってそうだわ」

夢幻の如くなり

「そこをゲリラ戦ごっこの秘密基地にしたい」とお客は続けます。「敦盛に終わるのがわかったとしても、なんかうろちょろしたいものなんですから。獅子舞みたいに」
「ここにいるってことは、ブローチなんていらないんじゃない? あなたの木星に、すでに来ているのよ」といってから気づきましたが、ここは綿帽子の庭なのでした。白樺と大きな向日葵が、綿帽子を見おろしています。蝉がシャラシャラジャラジャラ鳴いています。

セッションが完了しました

「可笑しいわ。異星ってもっと怖いもののはずよ。骸骨も見なかった。あの小川の翡翠(カワセミ)がひとこと喋ったのは面白かったけど。『魚だってお喋りする』」
「これが木星で摘んで来た花」といいながらホリゾンブルーは菫を束にして猫じゃらしの茎で結んで綿帽子の膝に置きました。

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